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コラム 練習のコツ

ギターの発表会・本番で緊張しないための対策|頭が真っ白にならないために

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「発表会が近づくにつれて緊張で眠れない」
「練習では弾けるのに、本番になると頭が真っ白になる」
「人前で弾くのが怖くて、発表会に出るのをためらっている」

クラシックギターを習っていると、発表会やコンクールという「本番」が必ずやってきます。
練習スタジオや・教室・自宅では弾けるのに、本番になると指が震えて止まってしまう。
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

私自身、ギターアンサンブルやソロギター・バンドだったり、クラシックギターのコンクールで入賞経験もあったりで人前で弾く機会もとい緊張してきた回数はそれなりにありました。

そのせいか、今でも「本番の舞台なのに一切弾けない」という夢をちょくちょく見ます笑
それくらい、本番のプレッシャーは強烈な記憶として残るものです。

今回は、その経験を基に、本番で緊張しないための対策を7つまとめます。
「緊張ゼロ」を目指すのではなく、「緊張してもちゃんと弾ける状態をつくる」ためのお話です。

【①】持ち物チェックリストを作る。ただし完璧主義にならない

本番前は不安が大きくなり、「あれも忘れてないか、これも大丈夫か」と何度も確認したくなります。

持参物のチェックリストを事前に作っておくと、当日の不安は大きく減ります。
楽器・楽譜・チューナー・予備の弦・着替えなど、必要なものをリスト化して、前日のうちに揃えておきましょう。

参考までに、発表会・コンクール向けの持ち物リストはこちらです。

・ギター本体
・楽譜(暗譜済みでも念のため)
・チューナー
・予備の弦(1~2セット)
・爪ヤスリ
・着替え(本番衣装)
・飲み物(冬は温かいもの推奨、理由は後述)
・カポタスト(必要な場合)

ただし、「忘れても何とかなるもの」には拘りすぎないことも大切です。

私自身、最近は動画撮影のときにチューナーやカポをちょくちょく忘れます。
が、これらはスタジオで借りられるものなので、正直あまり気にしません。
「これがないと絶対ダメ」というものと、「現地調達できるもの」を区別しておくと、当日の心理的な負担がかなり軽くなります。

【②】本番と同じ服装で練習する

本番で着る服装のまま練習しておくことは非常に効果的です。

私はコンクールに向けた練習では、自宅でもスーツにネクタイ、革靴を履いた状態で弾く練習をしていました。

普段着と本番の服装では、体の動かしやすさが全く違います。
スーツの袖の感覚、ネクタイの締め付け、革靴での足の感覚。
これらに慣れていないと、本番でいつもと違う違和感が生まれ、それが集中力を削ぐ原因になります。

「本番と同じ条件を、練習でできるだけ再現しておく」という考え方は、緊張対策の基本です。
衣装だけでなく、椅子や足台の高さ・照明の明るさなど、可能な範囲で本番環境に近づけることが重要です。

【③】リハーサルで「流れ」を体に叩き込む

リハーサルがある場合は、演奏そのものだけでなく、入場から退場までの「流れ」を確認することに時間を使ってください。

具体的には以下のような点です。

・入場してから椅子までの歩数
・礼のタイミングと角度
・椅子の高さ、座ったときの姿勢
・舞台上から見える客席の雰囲気
・自分の音がどう響くか(会場の特性)
・演奏前のチューニングをどのタイミングでやるか

これらを事前に体で覚えておくと、本番で「想定外」が減ります。

ただし、本番は客席にお客さんが入った状態になるため、リハーサルとは音や空気感がだいぶ変わります。
「リハーサルと違う」と感じても、それ自体は当然のことなので、慌てないようにしてください。
「変わるものだ」と事前に知っておくだけで、当日の動揺はかなり防げます。

【④】暗譜していても楽譜は持っていく

本番までに曲を完全に暗譜していたとしても、念のため楽譜は持参しておくことをおすすめします。

体に染み込んでいる曲でも、本番前の緊張下では「ド忘れ」が起こることがあります。
そのとき、楽譜が手元にあるという事実だけで、精神的な安心感が違います。

実際に見ることがなくても、「いざとなれば見られる」というお守りとして持っておくだけで効果があります。
これは私自身、コンクールや発表会で必ず実践していたことで、「ここの音って何だったっけ」と念のための確認をしたことが何度かあります。

実際に記憶と違っていたことはないのですが、それでも「ああ、合ってた」と安心できたのは大きかったと記憶しています。

【⑤】体温調節を徹底する

緊張対策というと精神面ばかり意識しがちですが、体温管理も非常に重要です。

指先が冷えていると、思うように動きません。
逆に暑すぎても汗で指が滑り、ミスにつながります。

「暑い・寒い」は思っている以上にダイレクトに指の動きに影響します。
本番前は、極端に体温が変わらないよう意識してください。

寒い時期の本番では、温かい飲み物を飲んで体を内側から温めておくのがおすすめです。
カイロを使う場合は、直接手を温めすぎると逆に汗をかいて滑りやすくなることもあるので、様子を見ながら調整してください。

手汗をかきすぎたり、手を冷水で洗って指先が冷えてしまったり、手の湿度が上がって普段と感覚が変わってしまうなどもリスクなので、その辺りも注意しましょう。

【⑥】「実力」の捉え方を変える

とある漫画に、

「あらゆる要素が下振れした時に出る最低限の結果、それを『実力』って呼んでる」

というセリフがあります。

少々過剰な考え方とも言えますが、私自身もこの感覚に近いものを持っています。

ギターにおいては「練習時に100回曲を通しで弾いて、その中で最悪のものが本番で出る」くらいに考えています。

実際のところ、均すと「下位30%付近」が体感的な印象です。
いずれにせよ練習における「会心の出来」が本番で出る確率は、良く見積もっても2%程度でした。

この感覚を持っておくと、2つの変化が起きます。

「下振れ結果が実力」と思えば、本番で多少崩れても想定内になる
・「下位30%付近のクオリティを底上げする」という練習の目標が明確になる

「緊張して普段通りに弾けなかった」ではなく、「下振れの結果がそのまま出た」と捉えると、むしろ冷静でいられます。
練習量の目安としても使えるので、緊張しやすいタイプの方には特におすすめの考え方です。

【⑦】前日の過ごし方

前日の過ごし方についてよく言われるのは「普段通りに過ごす」ということです。

月並みですが、これに尽きると考えています。
ただ、少し言い換えた方がいいとも思っています。

「普段通り」ではなく、「慣れた過ごし方」をする。

両者は似ているようで、微妙に違います。

私の場合、本番のような大きなイベントの前日はもちろん、翌日午前に仕事のアポイントが入っているだけでも、前日はほとんど眠れません。
これは「普段の過ごし方」では決してないのですが、もう20年近く続いている「自分にとって慣れた状態」です。

最初のうちは「眠れなかった、どうしよう」と焦ることが緊張の原因になっていました。
でも今は「自分はこういうタイプだ」と受け入れているので、眠れなくても動揺しなくなりました。

「普段通り」を目指すのではなく、「自分がどういう前日を過ごすタイプか」を把握しておくことの方が大切だと思います。
眠れない自分を「失敗」と捉えず、「そういうものだ」と知っておくだけで、本番当日の消耗はかなり減ります。

おわりに

ギターの発表会・本番で緊張しないための対策について書いてみました。

まとめると、
・持ち物チェックリストは作るが、「現地調達できるもの」には拘りすぎない
・本番と同じ服装・環境で練習しておくと、当日の違和感が減る
・リハーサルでは演奏以外の「流れ」も確認する。本番は雰囲気が変わることを知っておく
・暗譜していても楽譜はお守りとして持参する
・体温調節を徹底する。指先の冷え・汗は演奏に直結する
・「下振れ結果が実力」と捉えると、緊張が和らぎ練習の指針にもなる
・前日は「普段通り」を目指さなくていい。「自分の慣れた過ごし方」を把握しておく

緊張するのは、それだけ真剣に取り組んでいる証拠です。
本番を経験するたびに、確実に強くなっていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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