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【練習効率化案】ギターの練習と「ゲーミフィケーション」

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突然ですが皆さんはゲームはお好きでしょうか?私は大好きです。
幼少期からドラクエ・FF・ポケモン・モンハン諸々、一般教養的ゲームはだいたいやってきました。おっさんになった今でも、ソシャゲ含め何らかのゲームは常にやってる気がします。

本当に時間泥棒なゲームなのですが、特に昨今のソシャゲは「ハマらせる」ための作りが良くできています。
このゲーム全般の「ハマらせる」施策もとい「罠」を意識して使えば、ゲーム以外のこと、ギターの練習も効率的になりますので、今回はタイトルにもあります「ゲーミフィケーション」について書いていきたいと思います。

「ゲーミフィケーション」とは

「ゲーミフィケーション」とは英語の「gamification」が基で、日本語では「ゲーム化」などと言われるものです。
意味するところは、ゲームではないものに「ゲーム的要素」を付与することで、モチベーション向上や熱中を加速させる、といったものになります。

【知ってる人は飛ばしてね】「ゲーミフィケーション」の例

ご存知の方は読み飛ばしてほしいのですが、「ゲーミフィケーション」の例についていくつか触れておきたいと思います。

「note」の「バッジ」

「note」は文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を配信できるWebサービスです。
「note」では、「バッジ」という仕組があり、「〇週連続投稿」や「マガジン作成」などの積極的な利用を行うと「バッジ」を獲得することができます。
この「バッジ」獲得を狙っていくと、自然とヘビーユーザー化していく、といった流れができています。


https://note.com/

「いきなりステーキ」の「肉マイレージ」

業績が心配されている「いきなりステーキ」ですが、食べたg数をポイント化する「肉マイレージ」という仕組は、なかなかよくできています。
獲得ポイントによって特典があるのはもちろんですが、「ランキング」によって継続利用のモチベーションにもなるので、上位層の人たちはもう命を削って肉を食べていそうです。


http://ikinaristeak.com/ranking/

PSゲーム全般の「トロフィー」

まあこれ自体がゲームなのですが、PlayStation系ゲームにおける「トロフィー」の仕組もゲーム内ながらゲーミフィケーションですね。
「戦闘〇〇回クリア」とか「〇回逃走」といった条件で獲得でき、トロフィーコンプリート、通称「トロコン」勢にとっては大きなモチベーションになっているようです。

ギターの練習を「ゲーミフィケーション」してみる

ギターの練習に活かすのであれば、例えばですが以下のようなものが考えられます。

・スケールやアルペジオの最大スピードの更新を目指す
・暗譜までの最短時間更新を目指す
・未修得の奏法をリスト化→修得を目指す
・〇日連続練習記録

私は専ら「記録更新」に快感を見出すタイプなので、ゲーミフィケーションしやすいながらも逃げ場がなく、伸びを実感できない期間はけっこうしんどいものです。
そんなときは「1杯のカフェラテ」を報酬扱いにして、「〇分以上練習」を達成できた際にはその報酬にありつくといった二段構えにしています。(「とりあえず美味しいからいいや。。」みたいな)
こうした報酬との紐づけも、モチベーション維持には有効です。

あとは、敷居は高いかもですがこうした記録をつけるのも非常に有効だと思います。

【ギター初心者】3年間の変化

継続・記録自体をコンテンツ化してしまう、といった考え方ですね。(全然知らん人でしたけど何か感動して涙出そうになりました。。)

私もギター以外の趣味として筋トレがあるのですが、トレ日は写真撮って体の変遷を記録しています。
動画投稿などはしなくとも、この手の記録は「後で自分だけで見返す」だけでもモチベーション維持にけっこう役立ったりします

ギター以外の時間を「ゲーミフィケーションの練習」にしてみる

「回数」や「時間」でゲーミフィケーション化するにあたっては、ギター以外の全ての時間がその練習になり得ます

例えば、こんな感じです。

・仕事の処理速度記録更新
・定時退社〇日連続達成
・スーパーに行った回数週〇回以内(買い物の無駄省き)
・食材の仕込み時間〇分以内達成
・生活費〇円以内達成

私事ながら最近自炊にハマっているのですが、冷凍鶏肉2kgの仕込速度を向上させるのに快感を見出しています。
最初は小一時間くらいかかっていたのですが、最近30分切るくらいになってきて、己の成長を実感しています。

だいたいの場合、回数・所要時間の記録がキーになってきますね。
逐一全て記録せずとも、頭の片隅でふんわり記億して更新を目指す、くらいでも十分かと思います。

上記のようなイメージで仕事や日常生活もゲーミフィケーションすることで、上手くいったもの/ダメだったものの傾向から「自分はギター練習をどのようにゲーミフィケーションするとマッチするか?」を効率よく割り出していけるかと思います。

【更なる活用】「バートルテスト」でタイプを知る

ゲーミフィケーションには、どうやら4つのタイプがあるようで、マッチしたやり方がそれぞれあるようです。
※イギリスのゲーム研究者であるリチャード・バートル氏による分類法、「バートルテスト」というもののようです。

【参照】ゲーミフィケーションとは?必須要素と事例&バートルテストの解説! | 日本コンベンションサービス株式会社 - JCS
https://www.convention.co.jp/news/detail/contents_type=16&id=841

例えば、「アチーバー(単独行動×ゲーム自体への関心)」であればレベル上げなど、「目標達成」自体をモチベーションにしやすいタイプなので、以下のようなゲーミフィケーションが良さそうです。

・スケールやアルペジオの最大スピードの更新を目指す
・暗譜までの最短時間更新を目指す
・未修得の奏法をリスト化→修得を目指す

「エクスプローラー(集団行動×ゲーム自体への関心)」であればレベル上げではなく、隠し要素の発見をモチベーションにしやすいタイプなので、前述のアチーバーとは違った観点になりそうです。(というか練習で「隠し要素」ってなんだ。。)

「集団行動」に関心が向いているのを活用し、練習の中での気付きや「これ自分だけの発見かも」と思ったことを、ブログやSNSで発信、といった活動が良いかもしれません。

ちなみに私は「強い敵には挑戦したくないアチーバー」でしたので、一生レベル上げをしているような感じかと思います。前述の通り、「スケールの速度向上」などでやりがいを見出すタイプなので、割と合ってるような気もしています。

それぞれのタイプに合った形でゲーミフィケーションすることで、より効果を実感することができるかと思います。

おわりに

前述の鶏肉仕込で最短記録を更新できて、「ゲーミフィケーション×ギターの練習」で何か書いてみるか、と思ったのがきっかけでした。
正直なところ私も「練習そのものが好き」という性格ではなく、こうした「練習を楽しむための練習」を必要としている心弱き者なのだと思います。

とは言え、こういった考えを持つことで練習がスムーズになることもまた事実ですので、使えるものは何でも使って一緒に頑張りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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