「ギター教室に通った方がいいのかな…」
「独学で限界を感じてきたけど、レッスンって実際どうなの?」
「お金も時間もかかるし、独学で十分なのでは?」
クラシックギターを続けていると、一度は「独学か教室か」で迷うタイミングが来ます。
私はギターを初めた高校時代から社会人2年目くらいまでの約8年間、クラシックギター教室に通っていました。
その後は独学に移行し、今はYouTubeやTAB譜販売といった活動を続けています。
「教室に通ってよかった」と心から思う一方で、「独学の方が向いている人もいる」とも感じています。
今回は、両方を経験した立場から正直に書いてみます。
【①】教室に通ってよかったこと
上達スピードは間違いなく加速した
これは断言できます。
独学だと「何が間違っているかわからない」状態で練習を続けてしまうことがありますが、教室では先生にその場で指摘してもらえます。
特に大きかったのは、「譜面から運指に落とし込む力」と「フレーズをどう解釈して弾くか」という視点です。
楽譜・TAB譜を見て音を出すだけなら独学でもできますが、「この音はどの指で押さえるのが効率的か」「このフレーズはどんな表情で弾くべきか」といった判断は、先生に教わらなかったら身についていたか正直自信がありません。
特に、
・フレーズ頂点の音で弦移動すべきでない(特に高音弦への移動)
・低音弦の共振は適宜消音する
といった事柄は、レッスンを受けていなかったら確実に辿り着けていなかったと感じます。
ド定番曲を形にできた
「アルハンブラの思い出」や「魔笛」といった、クラシックギターのド定番曲を形にできたのは教室あってこそでした。
特にトレモロや高速あるぺが多用される難曲は、独学だと「なんとなく弾けている気がする」状態で止まりがちです。
先生に「ここはこう弾く」と具体的に指導してもらえたことで、完成度が一段上がりました。
ギターを超えた「ご縁」があった
クラシックギター教室は、親・祖父世代の方が多かったです。
レッスンや発表会を通じて、技術だけでなく人間的にも多くのことを学ばせていただきました。
就活の相談に乗っていただいたり、ギターきっかけのご縁で本当に成長できたと感じています。。
「同じ趣味を持つ世代の違う人たちとの交流」は、独学では得られない教室ならではの価値です。
【②】教室に通って感じたデメリット
ここからは正直にデメリットも書きます。
「練習しなきゃ」のプレッシャーが大きい
レッスン前は「先生に聴かせるからには、ちゃんと練習しなきゃ」というプレッシャーが常にありました。
望んで通っていたとはいえ、このプレッシャーは結構なストレスです。
今でも「本番の舞台なのに一切弾けない」という夢をちょくちょく見ます笑
これは教室時代のプレッシャーが染み付いているのだと思います。
「こう練習すべき」という固定観念が生じる
教室で正しい練習法を学んだことは間違いなくプラスでした。
ただ、「こうあるべき」という基準が自分の中にできてしまい、「ライトに楽しもう」という感覚が正直薄れていると感じます。
「基礎練習をちゃんとやらないと」「この弾き方は正しくない」という意識が、時に練習のハードルを上げてしまう。
独学の方が「好きな曲を好きなように弾く」という楽しさを純粋に味わえるかもしれない、と思うこともあります。
時間とお金のコスト
教室に通うには、レッスン料だけでなく通学時間もかかります。
社会人になると「定期的に決まった時間に通い続ける」こと自体が負担になることもあります。
【③】独学のメリット・デメリット
独学のメリット
・自分のペースで進められる(プレッシャーがない)
・好きな曲だけ弾いていてもOK
・時間と場所の制約がない
・コストがほぼかからない(教材費程度)
「楽しく弾くだけなら独学で十分」というのが、8年間教室に通った上での正直な感想です。
独学のデメリット
・間違った癖がついても気づきにくい
・「何を練習すればいいかわからない」状態に陥りやすい
・モチベーションの維持が自分次第
・音楽的な解釈や表現を深める機会が少ない
特に「独学で行き詰まった中級者」がさらに上を目指すとき、壁を感じやすい印象があります。
【④】結局、どっちがいい?
どちらが正解ということはありません。
目的と性格によって、合う方を選べばよいと思います。
迷っている方へのアドバイスとしては、「まず独学で始めてみて、壁を感じたら教室を検討する」のが一番リスクが低いです。
独学で楽しく続けられているなら、無理に教室に通う必要はありません。
私の場合は、クラシックギターを初めて半年ほどで「もっと上手くなりたい」「アレンジ(編曲)できるようになりたい」と強く思うようになり、レッスンを受けるに至りました。
教室が向いている人
・とにかく早く上達したい
・「アルハンブラの思い出」のような本格曲を完成度高く弾きたい
・同じ趣味の仲間と交流したい
・一人だとサボってしまいがち
独学が向いている人
・プレッシャーなく、マイペースに続けたい
・好きな曲を好きなように弾けたらそれでいい
・通う時間やお金をかけたくない
・自分で調べて試行錯誤するのが好き
【⑤】独学でも上達するためのヒント
独学を選ぶ方のために、教室に通わなくてもできる工夫をいくつか紹介します。
YouTube動画を活用する
今は無料で質の高いレッスン動画がたくさんあります。
私の頃はせいぜい「CD付の教則本」だったので、本当に便利な時代になったと感じますね笑
私自身もTAB譜付きの解説動画を投稿しているので、練習にご活用いただけると嬉しいです。
録音して自分の演奏を客観的に聴く
先生がいない分、「フィードバック」は自分で作る必要があります。
スマホで録音するだけで、弾いているときには気づかない課題が見つかります。
TAB譜を活用する
運指付きのTAB譜があれば、「どの指でどう弾くか」を独学でも確認できます。
譜面から運指を考える力は教室で鍛えられる部分ですが、TAB譜を使えばその工程をショートカットできます。
私が編曲したTAB譜はPiascoreで販売しています。
初心者でも取り組めるよう運指を工夫しているので、独学の方はぜひ活用してください。
おわりに
クラシックギターの「独学 vs 教室」について、8年間教室に通った経験を基に書いてみました。
まとめると、
・教室に通えば上達スピードは確実に上がる。特に運指・音楽的解釈は教室で鍛えられた
・ド定番曲を形にできたのも、ギターを超えた「ご縁」も教室あってこそ
・一方で「練習しなきゃ」のプレッシャーや、固定観念が生じるデメリットもある
・楽しく弾くだけなら独学で十分。プレッシャーなくマイペースに続けたい人は独学がおすすめ
・迷ったら「まず独学で始めて、壁を感じたら教室を検討」が一番リスクが低い
どちらを選んでも、「続けること」が一番大切です。
教室でも独学でも、ギターに触り続けていれば必ず上達します。
独学でギターを続けるコツについてはこちらの記事もどうぞ。
shindome - Guitar(YouTubeチャンネル)
最後まで読んでいただきありがとうございました。


