クラシックギターアンサンブル・ソロギター編曲のやり方、楽譜アレンジ・編曲のコツやらあれこれ

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ギターアンサンブル編曲 編曲の考え方

【こんなにある】ギター合奏譜を編曲できることによるメリット

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「ギターアンサンブル譜なんて、市販の楽譜で十分ではないの?」
というお声もあろうかと思います。
それはもちろんおっしゃる通りの事実です。
しかしながら、それは市販の合奏譜で特に不自由を感じていない場合、だと思いますし、不自由を感じていない方はこのサイトに辿り着いていないのではないかと思います。

不自由を感じていて、「編曲してみたい」「より効率的に編曲できるようになりたい」という方を主な対象として、自分で編曲できることのメリットについて、つらつらと書いていこうと思います。

所属団体への最適化

クラシックギターの合奏は、多くの場合オーケストラやバンドのようにパート数・構成が決まっておらず、団体によってまちまちだと思います。

同じ楽器を扱うが故だと思いますが、このことがギター合奏の自由度を上げるのと引き換えに、流通している楽譜と自身の演奏団体とのミスマッチが生まれ、市販の楽譜では

「うちの団体でやるにはパートが多すぎるな」
とか
「人数の割にパートが少なくて迫力に欠けるな」
といった悩みがついて回る原因になっていると思います。

自分で合奏譜を編曲できることで、例えば市販のピアノ譜を元に四重奏の合奏譜を作れたり、3パートの楽譜を4パートに編曲したりといったことが可能となり、こうした悩みを払拭できるようになります。

また、意図的に難易度を調整するようなパート分担もできます。

「このパートは上手な◯◯さんがいるから、難しいフレーズを多めにさせてもらおう」
とか、
「××さんは加入間もないから楽しんでほしいし、簡単めなメロディや花形のフレーズを多めにしよう」
といった調整も思いのままです。
「こうすればうまくいくかな」とか「喜んでくれるかな」などと考えながら編曲することも、醍醐味の一つだと思いますよ。

公開間もない曲の取り込み

世に出て間もない曲がギター合奏譜に落とし込まれる可能性は非常に低いです。
つまり、
「今年話題になったあの曲、演奏会でやりたいな」
と考えた場合、ご自身で楽譜を作ることを余儀なくされてしまうわけです。

よしんば楽譜を入手できたとしても、前述のパート数問題がついて回ります。
「楽譜がある!パート数もピッタリじゃい!」
ということは奇跡に近いでしょう。

そんなとき、「仕方ない、市販のピアノ譜から作るかー」といったことができますと、そんな悩みも吹き飛ぶわけですね。
「ちょっと話題の曲」程度なら、ピアノソロ譜やバンド譜の入手は容易ですので、記憶の片隅に留めておいていただきたいです。

練習の中における楽譜のブラッシュアップ

市販の合奏譜にしろ、自身ないし誰かが編曲した楽譜を使い、いざ練習を進める中で、どうしても「このフレーズ弾けないな」とか「もう少し厚みが欲しいな」といった、微調整を要する場面もあることと思います。

そんな状況になったとき、編曲に関するちょっとしたノウハウがあると、「それならこの音を間引いて簡単にしよう」とか「これらの音を足して厚みを持たせよう」といった最適化が、その場で行えたりします。

暗中模索するよりも、
「こういう結果がほしい」
に対して
「ではどういう音を足す(引く)べきか」
を感覚的にでも、ある程度わかっていると、練習の効率もだいぶ変わってくるのでおすすめです。

【余談】音楽以外におけるメリット

ここから先は完全に余談ですが、編曲、つまりは楽譜を作る経験が如実に活きたと感じたことがありました。
それは、「プロジェクト管理」です。

普段私はいわゆるIT系の仕事をしているのですが、プロジェクトのガントチャートを作っている中で
「あー、これ楽譜作るのに似てるなぁ」
と感じました。
要は、「全体を俯瞰する能力」だと思います。

1つの曲をいくつかのパートで分解することと、1つのプロジェクトをタスクに落とし込んで、各メンバーで分担することは非常に似ています。
「このフレーズ、和音のパートは大変すぎるな」
というのが分かるように、
「この期間Aさんはどう考えても◯ぬな。ウケる。」
ということが、直感的にわかるようになります。
(「そんなもん普通わかるだろ」と皆様お考えかと思いますが、不思議なことに分身や分裂を必要とするスケジュールを引いてくる輩が案外いたりするのです。。)

このサイトをご覧になる方の中には未来輝く学生さんもいらっしゃることでしょう。
そうした若者の皆様には、編曲という一種のプロジェクトマネジメントを通して、無闇な犠牲を出さないプロジェクト管理能力を培っていただければ幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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