クラシックギターアンサンブル・ソロギター編曲のやり方、楽譜アレンジ・編曲のコツやらあれこれ

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【たったこれだけ】ギターアンサンブル編曲で用意すべき3つのモノ

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「編曲しようと思い立ったものの、何から始めれば。。」
何かを始めようとした人が、必ずと言っていいほどぶち当たる最初の壁だと思います。
もちろん、以前の私も同じことに悩み、学生なりに入門書などを漁ったものでした。
「まずは入門書」というアプローチは、多くの場合は間違っていないと思っています。

しかしながら結果は
ギターアンサンブル編曲の入門書がねえ
という悲しいもので、若かった私を絶望させるには十分すぎるものでした。

あれから永き時が流れたようですが、状況はあまり変わっていないようなので、未だこの事実に膝をつく若者は多いのではないでしょうか。

でも大丈夫。
まずはこのページで示す「モノ」を準備するところから始めていただき、徐々に立ち上がっていきましょう。

音源

「え?音源の準備なんて当たり前でしょう?」
と思われる方も多いでしょう。
そう、当たり前の「モノ」であり、「この曲やりたい」と思った方が、その曲の音源をもっていないことなんて、そうそうないことと思います。

敢えてここで「音源」という当たり前の「モノ」を持ってきたのには、編曲も「当たり前」の積み重ねであるということを少し強調したかったからです。

以前、音楽全般について師事していた方が言っていたことの中に
マジックにしか見えないことをロジックで何度も再現するのがプロ
という趣旨のものがありました。
編曲についても、全く同じだと思います。

「合奏譜を作る」というマジックのような結果も、「音源の準備」のような「当たり前」を積み重ねるというロジックで手に入れることができる。
そんな風に、シンプルに考えていただけると嬉しいです。

対象曲の「ピアノ譜」

「楽譜を作るのに、楽譜を準備するんですか?」
という声が聞こえてきそうですが、まあ聞いてください。

ギター合奏譜を編曲をするにしても、元となる楽譜があるとないのでは作業効率がかなり変わってきます。
レポートやらプレゼン資料を作るときに、「既存の雛形があったらください。」というのと同じです。
これは、社会人の方ならイメージがしやすいものだと思います。

元となる楽譜を用意するメリットとして、
・メロディ、和音、ベース音を一から譜面に起こさなくて済む
・繰り返し記号含む大まかな構成について、おおよそ流用できる
といったものがあります。

楽譜の内容を一から再現するとなると、耳コピが達者な人でも数時間は要するはずです。
おそらくタダで(それなりのクオリティの)楽譜が入手できることは少ないはずですが、一曲だけの楽譜ならだいたい1000円に届かないくらい、複数曲セットになってても2000〜3000円です。
「編曲の手間を数時間以上短縮するための必要経費」として割り切り、使えるものは使いましょう。

ちなみに、音楽理論に詳しい方は、「曲のコード進行さえわかれば十分」という場合もあるかと思います。
そうした方は、以下のようなサイトでコード進行だけ調べるのもおすすめです。(対象の曲がポップス系の曲の場合ですが)
無料ギターコード譜&歌詞検索 押さえ方も分かる! U-フレット

ピアノ譜である理由

ピアノ譜である理由についてですが、なぜかって、ピアノは楽器の特性上、ギターと非常に似ているためです。
①「同じ音」を「同時に」出せない
② 一度弾いた音は伸ばせず、減衰していく
つまり、ピアノ譜を入手して、書いてある通りの音を分解(メロディ・和音・ベース音に)してしまえば、ギター合奏の観点で、かなりそれらしい合奏譜になります。

オーケストラ譜は(最初は)避けたほうが良い理由

逆に、合奏譜を作るにあたって、あまりお勧めできないのが、オーケストラ譜です。
理由は以下の通りです。
① 同じ高さの音が混在し得る
楽器毎に音質が異なるオーケストラなら問題ないですが、クラシックギターという同じ音質の楽器のみで行うギター合奏でそれをやってしまうと、フレーズがぼやけて混沌とした状態になってしまいます。

② 移調楽器の存在
オーケストラ譜においては、一部の楽器パートは、ほかの楽器と比べると楽譜の調合の♯や♭の数が違うと思います。(楽譜の左端の方についてるアレです。)
それは、「楽器自体の調が異なるため」で、要は「そのままギター譜に流用すると、とんでもないことになる」のですが、ここではこのくらいにしまして、今は
「オーケストラ譜は慣れるまで避けた方がいいのか」
くらいに覚えていただければと思います。

楽譜作成ソフト(もしくは五線紙とペン)

「出たよ、いきなりハードル高いわ」
と思われることだろうと思います。
これについては返す言葉はないですし、実際のところ、決して安くない初期投資かと思います。
※楽譜作成ソフトの決定版「Finale」の廉価版、「プリントミュージック」が取り回しやすいのでおすすめですが、それでも1万円前後くらい。

もちろん「いきなりソフトは」と思われる方は、数多存在する無料の楽譜作成ソフトでまずは慣れてみる、でも良いかと思います。また、PCをお持ちでない方や、書き物に慣れている方は五線紙とペンをご準備いただき、手書きで始めていただいて問題ないと思います。(私も最初の1〜2年は手書きでやってました)

しかしながら、楽譜作成ソフトには以下に挙げるメリットがあり、手書きとは比較にならないくらい効率が上がりますので、ご参考いただけると嬉しいです。

書き直しの容易さ

「ん?1フレーズ書くの忘れてた。」
といった状況に陥った場合、手書きVS楽譜作成ソフトとで、修正の手間が雲泥ほどに変わってきます。
(「ないだろ」って感じですが、もう少し小さな規模での「書き忘れ」は稀にやってしまうものです。。)

これはまあ「作文用紙」と「ワープロソフト」でイメージしていただくと分かりやすいと思います。もしくは、就職活動で手書き履歴書を後半でしくじって書き直し、といったイメージでしょうか。

この手のミスを数回やると、容易に10時間単位のロスが生じ、
「だったら時給換算で楽譜作成ソフト買ったほうが得だったな、合掌。」
といったことになりますので、早い段階でこの手のソフトを導入されることを勧めます。

再生機能

多くの楽譜作成ソフトには、入力された楽譜を音源として再生する機能がついています。
要は、「演奏のイメージを確認しながら楽譜を作れる」わけです。
これは、手書きではカバーできない、大きなメリットかと思います。

もちろん、「実際に演奏したときと全く同じイメージ」というわけにはいかないですが、大まかな輪郭を掴むには十分です。

データ化による保存性の向上

「手書きでもスキャン→PDF化して保管できるでしょ。」
という反論も聞こえてきそうですが、手間はなるべく少ないに限ると思います。

参考ですが、私が過去に作った合奏譜については、手書きのものは大半が行方不明ですが、楽譜作成ソフトを導入した後に作ったものは、概ね手元に残っています。
一度バックアップもせずにPCを初期化したこともあって
「あ、楽譜バックアップすんの忘れた」
と後で気づいたこともありますが、不思議と他のPCやらメールでやり取りした履歴などから漁れて、概ね元通りにできて安堵した経験もあります。

「手書き譜をスキャンしてPDF化して保存」を否定するつもりはないですが、「楽譜作成ソフトを使っておけば、保管が便利」くらいに考えていただけると嬉しいです。

まとめ

「編曲しようと思い立ったものの、何から始めれば。。」
という悩みについては、まずは以下の「モノ」を用意することから始める。
① 音源
② 対象曲の「ピアノ譜」
③ 楽譜作成ソフト(もしくは五線紙とペン)

また、ギターアンサンブル編曲の実践的なやり方がわかる記事をnoteにてまとめましたので、ご興味のある方は見てみていただけると嬉しいです。
【誰でもできる】ギターアンサンブル編曲の手順書

拙い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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