クラシックギターアンサンブル・ソロギター編曲のやり方、楽譜アレンジ・編曲のコツやらあれこれ

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ギターアンサンブル編曲 音の使い方

【ギター合奏編曲・アレンジのコツ】迫力・インパクトの強い印象にするための音の使い方

更新日:

このフレーズ、いまいち迫力に欠けるな
とか
どういう音を入れたらインパクトが強くなるんだろう
と悩むことも多いと思います。

…まあ皆様薄々感じてらっしゃるとは思うのですが、結論から言うと
「(同じタイミングで弾く)音数を増やすのがコツ」
ということに尽きます^^;

「(同じタイミングで弾く)」というその心は、クラシックギターの楽器の特性上、「弾いた音は発音の瞬間が最大音量で、あとは減衰するのみ」ですので、同じ瞬間に発音する音数を増やすことで、より大きな迫力を出すことができるわけです。
※「るろうに剣心」の「二重の極み」みたいな仕組みですね(違う)

が、もちろん「何でもいいから音を足すべし。細けえこたあいいんだよ。」というわけではなく、「メロディ・和音・ベース音それぞれにおける基本的な音の足し方」と、「足すべき音」と「そうでない音」があります。

この記事では、メロディ・和音・ベース音の各役割ごとに迫力を出す編曲のコツ・方法について書いていきます。

忙しい方は「目次」からご興味のある内容だけご覧ください。
もっと興味のある方は、ギターアンサンブル編曲の実践的なやり方がわかる以下のnoteを見てみていただけると嬉しいです。
【誰でもできる】ギターアンサンブル編曲の手順書

【コツ①】メロディの場合

「オクターブ下の音を入れる」のが無難です。
理由は以下のようなものです。

【理由】
①余計な印象を付与しない
②オクターブ下でなく上の音の場合、必要以上にインパクトが強くなる恐れがある

①は、メロディに対し3度や6度の音、いわゆる「ハモり」の音では、意図しない印象を与える恐れがあり、②についても概ね同様で、「なんかメロディの音高くね?」と、聴く人に違和感を与えてしまう可能性もあります。
※そもそも音域上出せないケースもあると思います。

とはいえ、いつでも「オクターブ下の音を入れる」方法が使えるわけではなく、前提としては以下のものがあります。

【前提】
①そのフレーズにおいて、「オクターブ下の音」を弾けるパートが存在している(パートが余っている)
②「オクターブ下の音」が、ベース音よりも低い音にならない

つまりは
オクターブ下追加前
↑こういう状況のときに

オクターブ下追加後
↑このようにするといいわけですね。

…小難しく言ってますが、【前提】を気にするケースは少ない気がしています。
①については、「オクターブ下を割り当てられるパートが存在していない」=「使えるパート(人手)は全て使っている」という状況のはずです。
その状況で「もっと迫力がほしい」場合、どちらかと言うと「音量を上げる」ことに目を向けた方が良いからです。
※それでも「もっと迫力を」と感じる場合は、後述の「伴奏の場合」をご参照いただき、音数そのものをより増やすと良いと思います。

②については、演奏の土台であるベース音よりも低い音がメロディとして存在していると、違和感が出てしまうからです。(一瞬、ちょっとくらいなら良いと思いますが)
まあなんとなくお分かりいただけると思いますし、恐らく皆様直感的に避けるようにされていると思います。

【コツ②】伴奏の場合

伴奏の迫力を出したいケースについて書いていきます。
上で少し触れたように、
「オクターブ下の音を割り当てられるパートなんかもうないわ、いっぱいいっぱいじゃ。」
という状況では、伴奏パート群で工夫して頑張る(伴奏パート群の音数を増やす)ことになります。

では、伴奏パートである、和音パートとベース音パートについて書いていきます。

【コツ②‐1】和音パートの場合

和音パートで頑張って迫力を出す場合、
「元々の音のオクターブ上や下の音を入れる」
としてしまうとシンプルです。
ちょっと専門的な言い方をすると、「和音の構成音の音数を増やす」ということです。

イメージ的には
和音
↑これを(「C」の和音、構成音=「ド・ミ・ソ」)

和音オクターブ追加
↑こうする感じですね。(「ド・ミ」のオクターブ上を追加)

「オクターブ上下」=「元々鳴っている音と役割は同じ」なので、余計な味付け(余計な音の機能)を追加することなく音数を増やせるわけですね。

オクターブ上の音がメロディの音の高さを超えてしまう場合もあると思いますが、和音においてはあまり気にしなくて大丈夫な場合が多いです。
聴感上うまく処理されるようで、和音の音数が増えた場合も、メロディはメロディとしてちゃんと聴こえるためです。※あまりに和音の高音部が気になる場合は、その音はカットしてあげた方が良いです。

オクターブ下でベース音を下回ってしまう場合は好ましくないので、ベース音を下回らない程度に音を足してあげるようにしましょう。

【コツ②‐2】ベース音パートの場合

ベース音パートで迫力をカバーする場合、
「ベース音をパワーコードにする」
と良いです。

「ちょっと待て、パワーコードって何だ?」
って話かと思います。
クラシックギターをやりつつエレキギターやアコギもかじった人は
「パワーコードね、はいはい」
とお分かりいただけると思いますが、改めて説明しておきます。

パワーコードというのは、、(助けてWikipedia)

パワーコード (Power Chord) とは、コードにおけるヴォイシングの一種である。
メジャーコードもしくはマイナーコードの第3音を省略し、それにより音の濁りが少なくなるため純粋かつ力強い音を醸し出す事が出来る。また、オクターブを加える場合もある。

主にロックギタリストが、純粋にトライアード(三和音)を弾くには音が柔らかすぎであり、かといって7thコードでは響きが強すぎ、とはいえ単音では物足りない、ということで使い始めた和音である。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

おお、だいぶいい感じに説明してくれてますね。さすがWikipedia。
一応補足しますと、ベース音に対し、5度の音(とオクターブ上の音)を足したコードがパワーコードで、ちょっとややこしい話になってしまうのですが、メジャーコードになるかマイナーコードになるかを司る3度の音がないのが特徴です。
「5度」とか「3度」というのは、ベース音を含めて5番目の音で、例えば「ド」の場合は「①ド・②レ・③ミ・④ファ・⑤ソ」で「ソ」が5度の音になります。(「3度」は、この場合「ミ」ですね)

小難しい話はさておき、パワーコードとは、余計な味付けをせずに単音よりも迫力をだしてくれる便利なヤツ
って覚えていただけると良いと思います。

具体的な例としては、
ベース音が「ド(C)」の場合、
ベース音
↑元々こうなのを
パワーコード
↑こうする感じです
タブ譜パワーコード
↑タブ譜的にはこんな形になります

参考までに、6弦の音をベース音とした場合は、
パワーコード6弦
↑こんな形になります。(「ソ(G)」をベース音としたパワーコードですね)
※基本的にパワーコードはベース音が6弦か5弦で利用されるので、4弦以上をベース音としたパワーコードについては触れません。

このようにして、ベース音を軒並みパワーコードに置き換えていくことで、割と簡単に曲全体の迫力を増すことができます。

…が、そんな便利なパワーコードですが、これまたいつでも使えるわけではありません。
ベース音を軒並みパワーコード化したとき、
パワーコードNG
↑この部分、パワーコードの5度の音が、その曲の調において、♯や♭等の臨時記号を要する場合は使えません。

ちょっと小難しい話になってしまうのですが、「♯や♭を要する」=「その曲の調(キー)に元々ない音」なので、どうしても「これまでと雰囲気違うな」と感じさせてしまいます。
つまりは、パワーコードのいいところであったはずの「余計な味付けをしない」特性が破綻するわけです。
その場合、そのベース音については、パワーコード化させない方が良いです。

判断に困る場合、補足の判断材料として
パワーコードNG
↑ここの音が、和音パート内に存在しているかどうか
を見ると良いです。
あれば、その音は追加して大丈夫です。

まとめ

「迫力を出す編曲のコツ」は、おおよそ「(適切に)音数を増やすこと」と考え、
・メロディはオクターブ下を追加する
・和音は元々の音(構成音)のオクターブ上下を追加する
・ベース音は、パワーコードに置き換える
これらを基本とする。

冒頭でも触れましたが、ギターアンサンブル編曲の実践的なやり方にご興味がわいた方は、以下のnoteを見てみていただけると嬉しいです。
【誰でもできる】ギターアンサンブル編曲の手順書

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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