クラシックギターアンサンブル・ソロギター編曲のやり方、楽譜アレンジ・編曲のコツやらあれこれ

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【ギターアンサンブル譜編曲のコツ】楽譜作成ソフトを使った編曲で、効率良くギター合奏譜を作るための方法

更新日:

準備すべきものや、おおよその手順はわかったけど、いざ楽譜ソフトを目の前にすると手が止まる
という方もいらっしゃるかもしれません。
※準備やざっくりの手順についてはこちら。
編曲しようと思った人が用意すべき3つのモノ
実践編・はじめてのギター編曲3ステップ

かく言う私も、毎回新しい曲の楽譜ファイルを立ち上げるときは
めんどくせぇ。。。
って思ってます。(ほんと誰か何とかしてくれないかな。。)

とはいえまあそれなりに「ギター合奏譜の編曲」をこなす中で、「こうすると速いかも?」と、効率的っぽいと感じたコツはあります。
ざっくり言うと「考える」と「手を動かす」の分離、という、編曲に限らない割とありきたりなコツなんですが、つらつら書いていきたいと思います。

【コツ①】パートを一つ多く設定する

楽譜初期設定の段階で、本来必要になるパートよりも1つ余分にパートを作っておきます。
3パートの合奏譜を作りたいなら4パート、4パートの合奏譜を作るようなら5パートで楽譜を設定しておくわけです。
こんなイメージです。
余分パート作成イメージ

「なぜそんなことを」と思われることと思いますが、後々の作業を効率良くこなすためです。
そのあたりは後述させていただきます。(もちろん最終的には消します。)

【コツ②】一旦、各パートを最後まで入力する

「フレーズごとにメロディやったり和音やったりさせろ」って話だっただろうが
と思われる方もいらっしゃると思いますが、一旦
・1st→メロディのみ
・2nd→和音のみ
・3rd→ベース音のみ
といった形で、各パート同じ役割ぶっ通しで、最後まで音符を入力していきます。
「手を動かす」にあたります。

イメージ的にはこんな感じで、基にしたピアノ譜などの音を、とにかく最後まで入力していきます。
※以下は弦楽器も入った曲の例になりますので、「2nd=弦楽器」としています。
最後まで音符入力イメージ

もちろん、実際にギターアンサンブルになった場面を想像しながら「Aメロはメロディ、Bメロは和音、サビではまたメロディにするかなー」といった、役割入れ替えを含めた形で音符を入力していくのがベストではあるのですが、「考えながら作業する」というのは中々大変なものです。
私事にはなりますが、多くの場合、途中で
前のフレーズとパートの整合がとれない
とか
なんかベース音が2ndに偏ったな
といった状況によくなっています。

このフェーズでは、「必要な音符(素材)を全て入力する」という作業に集中して、「編曲」チックなことは次のフェーズで行いましょう。

【コツ③】最後に、フレーズごとのパートの役割交換を行う

ようやくここで、「最終的に、どの音をどのパートに割り振るか」といった、「編曲」チックな作業を行います。
実際のギターアンサンブルを想定した、「考える」フェーズにあたります。
上記のフェーズで、その曲において必要な音符(素材)は揃ったはずですので、音の割り振りに集中できるという寸法ですね。
※【コツ②】と【コツ③】は多分逆でもいいはずですが、往々にして「先に決めた割り振りでは、運指の都合上実現困難」ということになりがちなので、「先に音符を入力」→「運指も考慮した現実的な割り振りを行う」という本手順を推奨します。

余分パートを活用した効率的な音の入れ替え

基本的には、【コツ②】で用意した音をコピペしていくだけですが、その時に、【コツ①】で作っておいた余分パートが役に立ちます。
例として、「1stと4thの音を入れ替える」という場合は、こんなイメージになります。

① 1stの音を、余分パートに退避させ、「あ、間違って1stに上書きして消しちゃった」という状況になるのを防ぎます。
余分パートに移動
②「4th→1stに移動」・③「余分パート→4thに移動」を行います。
音の入れ替え
④ 入れ替え完了です。
入れ替え完了

こうすることで、同じ小節(画面)で退避と戻しを効率よく行うことができ、パート入れ替えの作業や、場合によっては試行錯誤がしやすくなるわけです。

音の割り振りが終わったら、退避用の余分なパートを消して完了です。
最後に余分パートを消す

余分パートを利用しない場合の音の入れ替え【非推奨】

参考にはなりますが、「余分パートを使わない場合、これだけ面倒なんですよ」といったことにも触れておこうと思います。
余分パートを作っていない場合に上記の操作を行おうすると、「音の退避のために、空いてる小節(楽譜末尾など)にコピペ」といった操作を行う必要が生じます。(移動先の音符の上書きを防止するため)
その場合、以下のように、赤字になっている部分で都度「楽譜末尾に移動」が発生し面倒です。

①退避のために末尾に移動(面倒)
退避で末尾

②「4th→1st」に移動(これは同じ画面内で可能)
音の移動

③①で退避させた音を末尾からコピーし、②で空いた4thに貼り付け(面倒)
末尾からコピペ
(…あれ、画像にすると面倒くささがあんまり伝わらない気がするな。。)

この作業は画面移動を挟むのが本当に面倒なのと、異なる小節にコピペする都合上、戻す際に
あれ、どこに貼り付けるんだったっけ
といったことになりがちです。(ちょっと休憩したり、一瞬スマホを見たり、頭の切り替えをすると特に。)
「縦」の線がずれるというのは、見た目以上に厄介なものです。

…長くなりましたが、余分パートを活用することで、「縦」をずらさずにパートの音入れ替えが行いやすい、ということでご理解いただけると嬉しいです。

ご参考

ちなみにですが、「どのパートが何回メロディをやったか」とか、「特定のパートに役割が偏っていないか」といった管理は、楽譜だけでは中々やりづらいものです。

そうした管理を行う場合は、ExcelやGoogleスプレッドシートなどの表を使うと便利です。
込み入った関数などを組む必要はまったくなく、最低限色分け程度するだけで、こんな感じで視覚的に見ることが可能です。
役割管理表イメージ

まとめ

楽譜作成ソフトを使ってギター合奏譜を効率よく作るコツは、
1.楽譜作成ソフト上で余分なパートを一つ作っておく
2.まずは音符の入力を最後まで行う
3.最後に、フレーズ(Aメロ・Bメロ)ごとにパートの役割交換を考える

という手順で、「考える」と「手を動かす」を分離して進める。

また、ご参考情報ですが、ギターアンサンブル編曲の実践的なやり方がわかる記事をnoteにてまとめましたので、ご興味のある方は見てみていただけると嬉しいです。
【誰でもできる】ギターアンサンブル編曲の手順書

ギター合奏譜の編曲について、少しでも楽に考えていただけるようになると嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。

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