いきなり私事で恐縮なのですが、最近ウクレレを買いました。
普段はドラムをやってる友人がいきなり
「ウクレレ買いたい」
などと言うのでついていったら自分も欲しくなってしまい、翌日一人で再訪して買っちゃいました。
「ミイラ取りがミイラ」って話ですが、ここ最近は下手したらギターよりウクレレを触っている時間の方が長いのではないでしょうか。
可愛いペットが増えたみたいでほっこりしています。
え、
「お前のプライベートなんか聞いてない」
ですって?
それでは本題に入りますが、今回はウクレレという未経験楽器に触れることで改めて気づいた、
「普段と違う楽器に触れると編曲・アレンジの引き出しが増えるなあ」
というお話をしていきたいと思います。
忙しい方は「まとめ」だけご覧になっていただけると嬉しいです。
(あなたもウクレレはじめませんか。。。)
目次
その楽器の奏法・テクニックがわかり、編曲に取り込める
新しい楽器に触れた際は適当に弾いているだけでも十分楽しいですが、おそらく1つの楽器をある程度練習されてきた方は自然と
「この楽器もある程度弾けるようにしたいな」
と考え、その楽器の奏法・テクニックを勉強されることと思います。
その「勉強」や、そこから得た気づきは編曲を行う際に自ずと形となって現れてくるはずです。
例を挙げておきます。(本:クラシックギター・副:ウクレレ)
(私見が多く、「そうじゃねえわ」と思われるウクレリストの方もいらっしゃるかもで大変恐縮なのですが)
【編曲に活かせたと感じる気づき】
・ウクレレソロでは終始ジャカジャカ系のアレンジが多くてかっこいい
→ギターでは(ミュートが苦手ということもあり)ジャカジャカ系のアレンジを断念することもあったが、ほしい場面では選択肢として積極的に採用を考えるようになった。
・ウクレレはコードのポジション(和音の構成音)やベース音について必要以上に囚われていなさそう※弦が少ないためか「(ほんとはこの音もほしいけど)この押さえ方でよし!」としている場面があるっぽく見えた
→それでも印象や聴感上問題なくかっこいいことがわかったので、ギター編曲でもこれまで以上に難易度等を考慮してのポジション・運指選択を行えるようになった。
※「4音ほしいけど難しすぎになるからメロディ・ベース音の2音でヨシ!」という判断など
オススメの「未経験楽器」の勉強方法
「勉強」なんて格好つけて言ってますが、私はだいたいYouTubeで上手い人の演奏をぼーっと眺めて
「すごい」
とか
「かっけえ」
とか月並みな感想を抱いているだけです。(これが割と時間を潰せてしまう)
ウクレレだったらこういうのとか見てました。うまいなあ。
「どうやって調べるのよ」
って方もいらっしゃるかと思います。
検索のコツですが、「楽器名 スーパープレイ」や「楽器名 超絶技巧」などであればテクニック系のネタが豊富な動画が、「楽器名 弾いてみた」などであればポップ目な楽曲をアレンジして演奏している類の動画が引っかかる傾向がありますので、お好みに応じて見てみると良いと思います。
好みのものを1つ見つければ、あとは関連動画を辿って色々見て行けるので、案外楽ですよ。
音楽的な知見の深化と耳コピ力向上
(…我ながらなんかいまいちな見出しの付け方ですねこれは。。)
言わんとしていることは以下の二つです。
①普段の楽器とは違った視点で音楽に触れるので、音楽的な知見が広がりますよ
②普段の楽器の「手癖」に頼らず「耳」を使う場面が増えるので、耳コピ力が上がりますよ
音楽的な知見の深化
まず、①についてお話していきたいと思います。
「普段と異なる楽器」というのは、多くの場合は「音の出る仕組」が違ったり、「ギターとウクレレ」のような同属楽器の場合でも、調弦や音域が異なるケースがほとんどかと思います。
そうした「違い」が前提にあると、自然と普段と異なった視点で音楽に接することになります。そこから得た気付きによって音楽的な知見が深まっていく、というイメージですね。(音楽的な知見が深まれば、自ずと編曲の引き出しも増えていきます)
…自身の例ばかりであれですが、「普段はギターでウクレレを始めてみた」ケースでは、こんな気付きがありました。
「ギターであらかた基本的なコードのポジションは頭に入ってるし、ウクレレも余裕だろ多分」
愚かにも私はこんな風に考えていたのですが、いざウクレレを手にするとどうでしょう。
「あれ、コードの押さえ方がパッと出て来ないな。。。」
…そう、恥ずかしながら「思ったより弾けなかった」のです。
それもそのはず、普段はコードを「ギターの5~6弦を軸に記憶していた」からです。
ギターは弦が6本・ウクレレは弦が4本で「ギターの1~4弦の完全4度上の調弦」なのですが、ギターで言う5~6弦に相当する弦は当然ありません。
普段軸にしていた弦がないのだから、パッとコードを弾けるわけもないですよね。
そうして今一度コードについて考える機会を与えられ、改めて構成音でコードを確認したり、ウクレレにおいては2・4弦を軸にコードを認識するなど、色んな学びがありました。
…編曲スキルへのフィードバックとしては、和音の構成音を今一度考える機会を得られたことで、「編曲の際の和音のポジショニングや和音転回の引き出しが増えた」ことでしょうか。(「A」というコード(お題)を与えられたときに「こうするか」とか「ああするか」といった選択肢のパターンが増えた、みたいなイメージです)
耳コピ力向上
…上記と若干絡んでもきますが、「不慣れな楽器」は普段の楽器と異なり「手癖」が身につく前なので、「耳」に頼って弾く場面が多いです。
「えー、ド、レ、ミ。。」
みたいなケースもあれば、音名との紐づけもまだできていない場合は
「とりあえずここがドだから、この辺がラだろ。あ、違うな。。」
といったように、音感を頼りに弾くこともあると思います。
※「ギターとウクレレ」のような限りなく近い楽器でさえそれはありました。
「普段ざっくり弾いてるコード進行をやってみよう。こうか、こうかな。。」
などと手探りで弾いてみて、「あってる」とか「違う」といった判断を「耳」を頼りにやってみることで、耳コピ力が高まっていきます。
他の記事では「(ギターアンサンブル編曲をやるにあたっては)耳コピ力は一旦不要」と述べていますが、それでも実際は避けて通れない場面もありますし、耳コピ力は音楽をやる上では高いに越したことはないはずです。
私も苦手意識は強いので普段は避けがちなのですが、「他の楽器をやってみる」ことは、ある種楽しみながら「耳」もとい「音感」を使うことができて、結果耳コピ力が鍛えられる良い方法だと思います。
【余談・同属楽器の場合】本職楽器スキルの間接的な向上(モチベーションアップ)
同属楽器の場合が顕著だと思いますが、「未経験楽器スキルを高めた結果、元々やっていた楽器のスキルアップにもつながった」という傾向があると思います。
※「同属」のイメージは以下楽器カテゴリの「擦弦楽器」や「撥弦楽器」内の仲間、と考えていただくと良いかと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%BD%E5%99%A8%E5%88%86%E9%A1%9E%E5%88%A5%E4%B8%80%E8%A6%A7
本職の楽器というのは長年やっている方であればあるほど、何かと行き詰まりやマンネリ化が生じやすいものかと思います。
それを技術的・モチベーション的に打破する方法として、「他の似た楽器をやってみる」というのはかなり有効です。
音楽ではなくスポーツの業界ですが、水泳自由形が本職の池江璃花子選手が背泳ぎの練習にも取り組み、背泳ぎの習熟が結果として自由形にも良い影響を与えた、というお話があります。
分野は違いますがアスリートの現場でも、「専門外の練習→本職へのフィードバック」ということはあるみたいです。
(数年前のお話で、今となっては背泳ぎでもめちゃくちゃ強いみたいですが。。)
最近ウクレレを始めた私の話で恐縮ですが、「ウクレレの方が左手の押弦を放す際に開放弦のノイズが出やすい」ことに気づき、ウクレレ側で気を付けていたら、ギターでも左手のコントロール精度が上がった(気がする)という「フィードバック」がありました。
おそらくこれは、ウクレレを弾く時間をギターに割いても得られなかったスキルかと思います。
こんな形で、編曲スキルだけでなく技術面でもいいことがあるのでおすすめですよ。
【余談】「他の楽器をやってみる」ことで得られたアウトプット
今回ウクレレという挑戦(?)をしてみたことで、こんなアウトプットをすることができました。(編曲・演奏)
これまでギター独奏アレンジは敬遠していたのですが、ここまでに述べたような以下のような学びから「やってみよう」という気になれました。
・「他の楽器の奏法」の知識(ジャカジャカ系や消音技術的なメリハリ)
・「音をバッサリ間引いても案外大丈夫」という気付き
・「コードのポジショニングの引き出し増」による音配置の効率化
あと一番大きいのは「ウクレレ上達によるモチベーションがギターにも飛び火」ってところかと思います。やっぱ新しい楽器は日々上達を感じるので良いですね。
もちろん楽譜も販売してますしTAB譜付きなので練習もしやすいかと思います。良かったらご覧いただけると嬉しいです。
https://store.piascore.com/scores/20711
まとめ
「未経験の楽器」を初めてみることで、編曲センス・スキルを鍛えることにつながる。(ことが期待できる)
・その楽器の奏法・テクニックを自ずと勉強するので、それを編曲に取り込める
・「楽器が違う」ことで普段と異なる観点で音楽に触れるため、音楽の知見が深まる
・上記に関連し、「慣れ」で弾かず音感に頼って弾く場面もあるので、耳コピ力が向上する(→結果編曲に「耳」を活かせる)
・(同属楽器の場合は)本職の楽器スキルも間接的に向上することが期待できる
とにかくまあ私が言いたいのは1つだけで、「ウクレレやってみませんか」ってことです。(嘘
ここまで読んでいただきありがとうございました。