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コラム 骨折

【骨折】ギタリストが腕相撲をやってはいけないたった一つの理由

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「いきなり何を言ってんだこいつは?」とお思いのことでしょうが、そこそこ真面目なお話です。
件名にも書いていますが、私、腕相撲をやって骨折しました。
いやあ、それなりに痛かった。

しかもまあ昨年8月とかなので数ヶ月前になるのですが、ようやく健康で文化的な生活を送れる(ギターを弾ける)ようになったので、当時の経験を残しておこうと思った次第です。

折れた経緯(読み飛ばし推奨)

「上司との腕相撲」でした。
私は筋トレが趣味なのですが、「試してやる」みたいな挑発に乗ったのが失敗でした。

筋トレの甲斐あって勝利はしたものの、終わり際に机の板が割れるような大きな音がして「一際でけえ音がしたな」と思ったら腕が動かず、「折れた」と気付くにはややしばらく時間がかかりました。
人生初の骨折でしたが、痛みはアドレナリン諸々のせいか想像ほどではなく、タンスの角に小指をぶつけるのに耐えられた方なら大丈夫かと思います。(あのくらいのが長時間続くような感じ)

その後は無事即日入院、「螺旋骨折」ということでギプスでなくプレートを埋めて固定する手術を受けることとなりました。

神経麻痺について【ギターが弾けない】

骨が折れたこと自体や、手術でプレートを埋め込んでサイボーグになったことは正直大したことなくて、「螺旋骨折」による橈骨神経麻痺・後骨間神経麻痺手がろくに動かなくなるのが本当にしんどかったです。
※腕相撲で折れたら、そこそこの人がこれらを併発するらしいです。

それぞれ簡単に言いますと、
・橈骨神経麻痺 → 手首が持ち上がらない
・後骨間神経麻痺 → 指が開かない
といった症状です。

ギターを弾くのはもちろん「ペットボトルで水を飲む」とか「PCのキーボードを打つ」といった日常動作もままならなかったので、非常に堪えました。
地味に困ったのは、「ズボンや上着のポケット内の物を掴めない」ことです。(手をグーにしたままでは取れない、といったイメージ)
ポケットに入れた財布やイヤホンが取れない。

橈骨神経麻痺は1~2ヶ月、後骨間神経麻痺は5ヶ月程度かけて徐々に治り、2022/2現在は日常動作で困ることもほぼないですが、「人差し指を反らす」という動作はまだちょっとだけ支障があります。

退院直後からちょくちょくギターには触れるようにしていたのですが、何しろ全然動かない。
感覚的には、「初めてギターを触った日よりも断然弾けない」といったところでした。
医師からは「必ず治りますよ」と言われていたものの「いやこれほんとに大丈夫か」と正直かなり不安でした。

2~3ヶ月くらいすると、本当に少しずつ指も動くようになったのですが、G→G7といった基本的なコードチェンジもままならない状況でした。
私は学生時代、クラシックギターアンサンブルのサークルをやっていたのですが、ギター未経験の女子はコードを弾きづらそうにしていて、その時の手の感じが丁度、治りかけの自分の手と同じような具合でした。
「あー、こんなに弾きづらかったんかなー」と、彼女らの気持ちが少し分かったような気がしたのは良い経験だったと思います。

治るまでにやったこと

とにかく手・指を動かそうとしていました
ネットで調べるに、「やり過ぎは良くない」という話もありましたが、「動かそうとしない時間」のせいで治りが悪くなるのでは、と気が気でなかったです。
手首や指の固定器具を買って試したりもしました。(今にして思えばこれらは別に要らなかった気がしています。)

医師からは「放置推奨」と言われてましたが、鍼灸にも通いました。
1軒目はあまり手応えなく、今現在も通う2軒目は比較的効果を実感できている印象です。※自分では動かせないので、電気治療を長めにやってくれるところの方が安心感がありました。

色々やってみましたが正直、一番回復に貢献したのは「時間」・「自然治癒」だと思っています。
その意味では、「ちゃんとお風呂で温まる」みたいな話が大事なのかもしれません。

ただ、「治ってきている」という実感を持てない期間は限りなく不安だったので、自分なりに納得できる・後悔しないような動きをしつづけ、不安を払拭するのがベストかと思います。
手術をした場合ですが稀に、埋め込んだプレートが神経を圧迫していて治りが遅いこともあるようなので、あまりに経過が良くない場合は医師に相談すると良いかと思います。

おわりに

いつも以上に取り留めのないお話になってしまいましたが、今回はこんなところにしようかと思います。
最後になりますが、こんなサイトを見に来るくらいギターが好きな方は、今後一生腕相撲はしないでいただきたいところです。
貴重な経験ではありましたが、しないで済むならしたくないですからね。

ようやく、久々にちゃんとギターを弾けるようになってきたので、また細々と活動を再開していきます。
数ヶ月のブランクを経て柔らかくなった指先をまた育てるのも楽しいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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