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【読者からの質問】カポを付けたときのTAB譜の書き方について

更新日:

本ブログを読んでくれている方からTAB譜の書き方についてご質問を受けました。

ご質問そのものには別途ご回答済なのですが、案外多くの方が悩みそうなポイントだと思ったのでご紹介いたします。

同じようなことで悩んでいた方のご参考になりましたら幸いです。

【ご質問】カポを付けたときのTAB譜の書き方

内容は端折っていますが、以下のようなご質問を丁重にお受けしました。

私もゆくゆくは楽譜販売をしたくて色々と調べています。
TAB譜の書き方について、カポをつけたアレンジにする場合、以下どちらの書き方が正しいのでしょうか?

① カポがついていない場合に楽譜側の音が出るフレット数を指定

② カポがついたフレット数を0と考え、楽譜側の音が出るフレット数を指定

②の方が自然な気がしているのですが、市販の楽譜で①のように書かれているケースがあったので気になりました。

教えていただけると嬉しいです。

回答

これは②の考え方・書き方が正しいですね。

カポ付きTAB譜を書く場合は、シンプルに以下の通りであるとお考えいただくと良いです。

・楽譜側→あくまで実音
・TAB譜側→カポのフレットを0として、実音が出るフレットを指定

例えば3カポの時に下第一線の「ド」であれば、TAB譜上は5弦「0」で良いわけです。

譜面で示すとこんな感じですね。

市販の楽譜で先の①パターンというのは、私は見たことがないですが、フェアリー社のバンドスコアなどでは②のパターンとなっていました。

ちなみにTABだけでなく、変則チューニングのTAB譜も②のような書き方になります。

例えば半音下げのチューニングの場合、普通のチューニングと同じ音を出そうとすると1フレット高いポジションを押さえる必要があります。

なので、半音下げチューニングのTABは通常チューニング時のTABと比較すると「フレット全て+1」となります。

ある意味、カポを付けた状態というのも開放弦の音が変わる変則チューニングのようなものなので、共通の書き方になると覚えてしまうと良いかと思います。

【おわりに】まとめと参考情報

繰り返しになりますが、カポ付きTAB譜を書く場合は、シンプルに以下の通りです。

・楽譜側→あくまで実音
・TAB譜側→カポのフレットを0として、実音が出るフレットを指定

あとは、個人販売の楽譜でたまに見るのですが「TAB譜の冒頭にカポ装着指示がない」というものがあったります。(変則チューニングとかも)

これは読み解くのが非常に大変なので、必ず冒頭部で「Capo.3」とか「⑥=D」など書いてあげましょう

読み手にとって分かりやすい楽譜を書けるようになっていただけると嬉しいです。

このブログを読んでくださっている方へ

こんな感じで、受けたご質問にはできるだけお答えするというスタンスでやっています。

気になる点などあれば、以下よりお気軽にご連絡してみてください。

編曲や楽譜作成を嗜む人が増えると良いと思って色々とやっていますので、できるだけお力になりますよ。
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