悔しいけど弾けないあのフレーズ
このフレーズ難しくて弾けないんだけど、どうすれば
多くのギタリストが日夜こんな悩みを抱えているかと思います。
「練習が足りないのか」
「ギターの技術の問題か」
など頭を抱えるかもしれませんが、案外初歩的なことだったりすることも少なくないです。
この記事では見落とされがちな「案外初歩的なこと」について書いていきたいと思います。
アコギ・エレキなどギターの種類や、何なら楽器問わず共通するようなお話なので、気になった箇所だけでもご覧いただけると嬉しいです。
【結論】歌えないフレーズは弾けない
ちょっと昔話をさせていただきます。
私はギター歴15年くらいですが、ギターを始めたのは高校入学と同時で、高校ではギター合奏の部活をやっていました。
始めたばかりの頃は当然上手く弾けず、とあるフレーズが弾けなくて四苦八苦していたところ、当時指導してくれていたOBの方がアドバイスをくれました。
「そのフレーズ、歌える?」
たった一言です。
「できらぁ!」
私はそう思ったのですが、これがまあ残念ながらできなかったのです。
私が「ぐぬぬ」となっていると、その方が続けて一言。
「歌えないフレーズは弾けないんだよ。」
と。
音程まで正しい必要はないけど、リズムを歌えないフレーズは弾けない、というのです。
まあ確かに考えてみればそうで、例えるなら「知らない文字を書こうとしている」ようなものです。
手指よりも脳との連動度が高いであろう口でなぞれないフレーズは、手指で再現できるはずもない、というわけです。
ちなみにその方は後にギター講師になられたそうで、それも納得の指導力だったと今でも思います。
実践にあたって
この「歌う」というのは「頭で正確に再現できる」というのが肝で、例えば「BPM200の16分」など口が回らないようなフレーズは、リズムを頭で理解していることが重要です。「テンポを落として歌う」などでもOKです。
何しろ「思い描けないフレーズは弾けない」と覚えてしまうと良いと思います。
繰り返しになりますが、「知らない字は書けない」です。
15年以上ギターをやっている私ですが、未だに「弾けないフレーズ」の根本原因が「実はリズムを歌えてなかった」ということが多々あります。
「このフレーズ難しい・弾けない」という場合、まずこの「歌えるか?」を自問自答すると、答えに辿り着きやすいです。
もしあなたが周囲から「弾けないんです」と相談を受けるような立場の方でしたら、まずは「このフレーズ歌える?」とか、歌うのが苦手なシャイな人には「そのフレーズと同じリズムで手を叩いてみて」といった具合で、リズムの理解の問題か・技術の問題かの確認から入ると良いです。
経験上、初級者の方だと「リズムの理解の問題」が多く、そこが解決すれば後はスムーズにいくことが大半でした。
「技術の問題」である場合、理解できたリズムでひたすら反復練習をするだけなので、時間が解決してくれることが多かったです。
リズムの理解ができていない状況はギター初心者の方にとっては非常にストレスなので、早めに解消してあげられると良いです。
おわりに
ギターの練習の中で「弾けないフレーズ」にぶち当たったとき、まずは「リズムの理解の問題か」「技術の問題か」を切り分けるため、「このフレーズ、歌えるか?」を確認してみましょう。
どちらか分かるだけでも、モヤモヤがかなり晴れて前向きになれますよ。
ストレスを排除するのもギターを続けるコツだったりしますので。
「技術の問題」の場合の対策については、また別途まとめようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。